東日本大震災 福島県各地の環境放射能測定値の推移グラフ(最新)
福島県
郡山市

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福島県内各地の環境放射能測定値グラフ(最新)

2013/8/8より、日々の更新を再開しました。

  • 特に断りの無い限り、福島県公開情報の「各地方 環境放射能測定結果(暫定値)」を利用しております。
  • 見解は、サイト管理者の個人的なものです。間違っている可能性もありますので、他の情報と総合してご判断ください。

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東日本大震災から3年を迎えて

東日本大震災から3年が過ぎました。私、本サイトの管理者は郡山市在住ですが、あの日の恐怖は今でも鮮明に覚えております。信じられないような津波の映像、そして原発のメルトダウンと放射能漏れ・・・「一生分のため息を震災直後の1ヶ月間で吐き出した」ように思えます。

東日本大震災で亡くなられた方のご冥福を改めてお祈り申し上げ、ご親族、ご友人の方々にお悔やみ申し上げます。

放射能に対して何かできることは無いか考える中で、「数値の公表は大事だがグラフならもっと分かりやすいはずだ」と思い、震災から9日後の3月20日からグラフを作り始め、現在に至っております。初めは県や市町村が発表する数値をコピー&ペーストしていたため、1枚のグラフを作成するのに確か1時間ほどかかっておりましたが、公開されるPDFファイルをXMLファイルにエクスポートしてExcelのVBAで読み込み、統計処理とグラフ作成を自動で行うようにしたので、画期的に作成の手間が減りました。

3年経ったのを機に、過去に行った「放射線量の将来予測」が合っていたかどうか、検証してみます。

このページの一番下に予測のグラフがあります。この中で予測した2つの予測、①「会津若松市が0.1マイクロシーベルト/時になるのは2013年1月頃」、②「飯舘村が1マイクロシーベルト/時になるのは2013年12月頃」 を検証します。実際はどうだったか、このページで公開しているグラフからは少々読み取り辛いですが、公開している生データも参考に見ます。

①の会津若松市では2012年の1月から既に平均値が0.1マイクロシーベルト/時を記録しており、2013年5月頃には明らかに0.1マイクロシーベルト/時を下回るようになってきています。非常に期間の幅が広いですが、概ね予測は合っていると言えます。

②の飯舘村に関しては、積雪による遮蔽の影響があるためはっきりしませんが、2014年3月11日時点でようやく1マイクロシーベルト/時程度になっています。つまり、飯舘村については「甘い予測」だったと言えます。

もっとも、予測した時点でのデータは会津若松市も飯舘村もたった1地点のデータで、現在ではそれぞれ9地点、19地点の平均値を使っていますので、予測がずれてしまうのはやむを得ないとも言えます。

その他、2013年12月5日時点での予測値(1地点のデータに基づく)と実測値(複数地点の平均値)を比較すると次のようになります。

 

・福島市 予測値約0.47 実測値約0.20

・郡山市 予測値約0.31 実測値約0.20

・白河市 予測値約0.25 実測値約0.15

・南相馬市 予測値約0.28 実測値約0.65

・いわき市 予測値約0.11 実測値0.10

 

南相馬市だけが予測よりもかなり高い実測値になっています。双葉郡地域は概ねそうですが、最大値と最小値の開きが大きい(場所による放射線量の違いが大きい)ため、予測値に使った地点(1地点)の線量が比較的低かったことが影響していると思われます。他の市町村では全て予測値よりも実測値が下回っていますが、これは除染による効果と考えられます。

予測は何も役に立っていないようにも思えますが、グラフの提供は今後も私の体力と気力が続く限りは続けてゆきたいと思っております。

 

福島県内各地方の統計値

市町村名をクリック又はスクロールしてご覧ください。インターネットエクスプローラーでの閲覧が最適です。

  • FireFoxで閲覧した際に、グラフの内容が異なる現象があります。
  • その場合は、FireFoxのメニューで、ツール→オプション→プライバシー→最近の履歴を消去 で、「キャッシュ」だけにチェックを入れてOKを押し、再読み込みを行わせると正常に表示されます。
  • 他のブラウザでは同様な現象は確認できていませんが、(測定地点の数に対してグラフのポイント数が多すぎる、少なすぎるなど)変だと感じられたら、ブラウザの「キャッシュ」を消去されることをお奨めします。
  • キャッシュの消去をすると、一時的にサイトの表示が遅くなりますが、記憶したパスワードや閲覧履歴が消去されることはありません。
全県 全市町村 注2
県北地方 全市町村 福島市 二本松市 伊達市 本宮市 桑折町 国見町 川俣町
大玉村  
県中地方 全市町村 郡山市 須賀川市 田村市 鏡石町 天栄村 石川町 玉川村
平田村 浅川町 古殿町 三春町 小野町  
県南地方 全市町村 白河市 西郷村 泉崎村 中島村 矢吹町 棚倉町 矢祭町
塙町 鮫川村  
会津地方 全市町村 会津若松市 喜多方市 北塩原村 西会津町 磐梯町 猪苗代町 会津坂下町
湯川村 柳津町 三島町 金山町 昭和村 会津美里町  
南会津地方 全市町村 下郷町 檜枝岐村 只見町 南会津町  
相双地方 全市町村 相馬市 南相馬市 広野町 楢葉町 富岡町 川内村 大熊町
双葉町 浪江町 葛尾村 新地町 飯舘村  
いわき地方 いわき市  

地点数:
 
福島県のホームページで公開されている地点数で、登録地点数-稼働地点数=調整中の地点数です。


この日の値:
 
福島県のホームページで公開された午前9時の値です。全県の平均値は、全地点の平均値ではなく、各地方の平均値の平均値です。地方によって地点数が大きく異なる(地点密度が地方によって大きく異なる)ため、このように計算しました。全県の平均値は、測定地点密度が地方によって大きく異なるため、表示しません。単位は1時間あたりのマイクロシーベルトです。

 全ての測定地点が「調整中」の場合は、前日の値が表示されます。


年間予想被曝量(2013/8/8変更)
 
掲載を中止しています。「年間実被曝量」だけで十分な情報と判断致しました。


年間実被曝量(2013/8/8変更)
 過去1年間、測定地点にずっといた場合の被曝量で、この日を含めて過去365日間の「この日の値」を24倍して累積した値です。平均値、最大値、最小値はそれぞれ毎日の「この日の値」の平均値、最大値、最小値を、この方法で計算した値です。単位は、ミリシーベルト(マイクロシーベルトの千倍)です。

 全ての測定地点が「調整中」の場合は、前日の値を使っています。


頻度分布:
 
「この日の値」の頻度分布です。グラフの各点の値を合計すると100%になります。

 横軸が対数スケールのため、放射線量が大きくなるほどデータ区間の幅も大きくなり、統計学的にはおかしな頻度分布グラフですが、全てのデータを同一の土俵で表示するにはこの方法がベストと判断しました。

 全ての測定地点が「調整中」の場合は、グラフは表示されません。


注1:本ページで示した「被曝量」とは、その測定地点に24時間365日動かずにいた場合の値です。したがって、実際の被曝量は個人ごとに異なります。

注2:測定地点密度が地方毎に大きく異るため、全県全市町村の頻度分布グラフは表示しません。表示すると、測定地点が多い相双地方のデータに引っ張られてしまいます。


福島県の地図は、こちらを参照。

この表の元になったExcelファイルがこちらからダウンロードできます。


  • 4月1日から文部科学省、福島県による情報提供の地点数が飛躍的に増え、文部科学省のホームページでは、地点を選択して推移グラフも見られるようになりました。
  • これに対応して、このサイトで提供できるものとして何が有用か考えてきた一つの結論が、上記の情報提供です。
  • NHKのニュースなどで毎日放送されている「各地の放射線量」を補充するデータになれば幸いです。
  • 当初は公開されたPDFファイルを手作業でコピー&ペーストしてデータを取得していたので、猛烈に手間が掛かりましたが、自動読取プログラムを作成したので飛躍的に改善できました。
  • 2013年4月1日~8月7日まで更新しなかったのは、単純に怠けたからではなく、処理プログラムが2013年4月1日以降に対応していなかったためです。2013年4月1日問題・・・(^_^;)
  • 2012年3月31日までの各地のグラフは、過去の重要トピックスで閲覧いただけます。

県内各市町村の平均値の推移

上の統計値で得られた各市町村の平均値の推移です。スクロールしてご覧ください。インターネットエクスプローラーでの閲覧が最適です。

  • このグラフは市町村毎の平均値の推移を示しています。したがって、その市町村内で測定地点数の変動があるとグラフが変動します。特に、その市町村の平均値から大きく外れた測定地点が「調整中」になると大きく影響します。
  • 例えば、相双いわき地方の葛尾村のグラフですが、何度も値が急低下・急上昇しています。これは、葛尾村内の10の測定地点のうち、比較的線量の高い柏原地区の測定地点が「調整中」になることが多いためです。「調整中」になると平均値が低下し、復旧すると平均値が上昇します。
  • 県北地方の川俣町の値が2012年12月7日に急上昇したのも同じ原因で、比較的線量の低い川俣町役場と福田公民館の線量計が休止中になったためです。
10市町村の推移
(2011年3月13日~2012年4月7日まで)
環境放射能測定値_4月7日08:00

環境放射能測定値_移動平均_4月7日08:00

  • 2012年4月より文部科学省の測定地点が大幅に増え、情報提供の仕方も非常にきめ細かくなりました。
  • これに合わせるように、福島県による情報提供の地点、方法が大幅に変わりました。
  • 困ったことに、4月1日以降の田村市役所の1時間毎の測定データがどうしても見つかりません(1日2回のデータは見つかったが)。そのため、見つかるまでは申し訳ありませんが、田村市のデータは無しとさせていただきます。
  • 飯舘村のデータが一部歯抜けになっているのは、データの提供方法が変わったことにより、私の収集に欠落が生じたためです。
  • 新しいデータによって、福島空港の数値の「ゆらぎ」が少なくなっているのは好ましいです。
10市町村の累積値
(2012年3月13日まで)
環境放射能測定値(累積)_3月13日12:00まで

  • 2011/3/13 13:00~2012/3/13 12:00の1年間の、各市町村の放射線量累積値は次の通りです。
    放射線被曝量と規制値
    市町村 累積値
    (ミリシーベルト)
    飯舘村 24.9
    福島市 12.1
    郡山市 9.3
    南相馬市 4.7
    白河市 4.5
    いわき市平 2.3
    福島空港
    (玉川村)
    2.2
    田村市 1.6
    会津若松市 1.3
    南会津町 0.7
    自然 0.4

  • これらの値は、公共機関による1時間毎の空間放射線量の公表値を、マモテックの方法(グラフ中に記載)によって累積したものであるため、公共機関による累積値の公表値とは異なる可能性があることをお断りしておきます。
10市町村が平常値に戻るのはいつ?
(2011年11月6日までのデータで予測・・その5)
環境放射能予測_11月6日

  • 11月6日(その4)の予測とほとんど同じですが、飯舘村が1マイクロシーベルト/時になる予測を追加しました。
    • 飯舘村が1マイクロシーベルト/時になる予想日:2013年12月頃
  • 11月6日までの実測値を使った初回の予測では、両対数グラフ上で外挿線を引いただけの予測であったが、これは、福島大学 共生システム理工学類 佐藤先生からのご指摘の通り、明らかに不適切な方法でした。放射性物質の半減期の効果を考えなくてはならず、改訂版(その2)より取り入れました。
  • なお、本予測は次の仮定で成り立っています。
    • 自然の除染効果はべき乗則に従って、パラメータは今後も一定である。
    • 現在も未来も、放射線量に関係する原発由来の放射性物質はセシウムのみである。
    • セシウム134とセシウム137は事故直後は1:1で存在していた。
    帝京大学理工学部の飽本(あきもと)先生からは、「少なくとも1年程度かけてデータをとらないと精度の高い予測は難しい」とのご意見もあり、あくまでも参考とお考えください。
  • 今回の予測も、人為的除染を行わない場合であり、何もしなくても得られる結果です。したがって、除染を行う場合はこれより遥かに前倒しで0.1マイクロシーベルト以下にすることを目標にすべきと考えます。
  • 今回も、田村市と福島空港に関しては、外挿による計算式が求められないため予測は断念しました。また、南会津町は既に0.1マイクロシーベルト/h以下になっているため、除外しました。
  • 予測の考え方と計算式は、過去の重要トピックスの11月6日までのデータで予測・・その4を参照ください。

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